10年の時を経て タイムカプセルを届けに

  • 2021年8月2日
  • 長岡青年会議所

8月2日(月)、2011年度長岡青年会議所の理事長平石祥吉先輩、専務理事工藤伸二先輩、おまつり委員会委員長五十嵐陽平先輩とともに、本年度の北澤晶理事長と関光太専務理事が気仙沼青年会議所を訪問しました。

 

さかのぼること10年前の2011年、長岡青年会議所では東日本大震災で被災された気仙沼の方々を長岡まつりにお招きしました。

 

その年の3月11日、東北地方を襲ったマグニチュード9.0、最大震度7の大地震が発生し、建物の倒壊や火事だけでなく、津波により甚大な被害が出ました。発生から2週間後に長岡青年会議所メンバーは、中越大震災の時の経験から必要な救援物資を積み込み、現地へと駆けつけました。その時駆け付けた被災地が気仙沼市だったことで繋がりが生まれました。

 

気仙沼の方々をお招きすることに当初は時期が早いのではないかと葛藤がありましたが、2004年に中越大震災という同じ震災を経験し、そこから復興を遂げてきている長岡を見てもらい、気仙沼の方々に自分たちも復興できるんだという希望を持っていただきたいという想いから実施されました。

 

2011年8月2日、「今、我々が出来る『感謝』」と題して、気仙沼の子どもたちには子ども神輿を楽しんでもらい、夜には一緒に長岡花火を観覧しました。「復興祈願花火フェニックス」を見て涙を流す人もいて、復興への勇気をもらったと言っていただけました。

そして翌日には気仙沼の大人も、子どもも約40名が「10年後の自分」に向けて手紙を書き、タイムカプセルに入れ、埋めました。

 

今回はその時から10年が経ち、タイムカプセルを開ける時が来ました。

 

10年振りに掘り起こされたタイムカプセルは気仙沼市の復興記念公園にて、気仙沼青年会議所の当時の理事長藤田雄一郎先輩と本年度の廣野一誠理事長ら気仙沼青年会議所メンバーへ手渡されました。

 

タイムカプセルの中に入っていた手紙には

「20歳の私はどんな生活をしているかな(9歳男子)」、「バレーボール選手になっている(15歳男子)」、「大地震は大変だったネ!でもガンバってイコウネ!(11歳女子)」などの震災から前を向く姿勢がメッセージにつづられていました。

 

私たち長岡青年会議所は気仙沼青年会議所と兄弟LOM(=各地域の青年会議所)として今後もこの繋がりを大切にしていきます。

 

復興記念公園の祈りの帆の前にて2011年度と本年度の気仙沼青年会議所と長岡青年会議所のメンバー

 

気仙沼青年会議所の廣野一誠理事長(右)と北澤晶理事長

 

 

 

左から五十嵐陽平先輩、関光太専務理事、北澤晶理事長、平石祥吉先輩、工藤伸二先輩

 

復興記念公園にある伝承彫刻